手荒れはどうしたら治るの？さかむけの原因って？

手荒れの原因

皮膚の表面は、皮脂と汗が混じってできた皮脂膜に覆われています。
皮脂膜は、紫外線などの外部からの刺激から、皮膚を守るバリア効果があります。

しかし手は、顔など他の部位に比べてその皮脂膜が薄くなっているのです。
そのかわり、皮膚の最表面にある角質層が厚くなっており、手や指の内部を保護してくれています。

しかし、水仕事などによって皮脂膜が失われたり、空気が乾燥していると、角質層の水分が蒸散しやすくなり、手荒れを引き起こしてしまうのです。
また、紙に触れるなどの摩擦でも皮脂膜がダメージを受けるため、手荒れの原因になります。

指先は角質層が分厚いため、角質が乾燥し固くなることによって、めくれあがってしまうこともあります。
一般的にさかむけと呼ばれるものです。

手荒れは主婦に多く見られます。
食器洗いや掃除など、家事では手を使った作業が多いためです。

食器洗いの洗剤は食器の油をきれいに落としてくれますが、手の皮脂も落としてしまいます。
また同じように、お湯を使って洗うことで油が落ちやすくなりますが、手の皮脂も落としてしまいます。
掃除では、新聞や段ボール、ガムテープなどの摩擦により、皮脂膜がはがれてしまうので気をつけましょう。

冬は空気が乾燥している上、水仕事でお湯を使ったり、風邪予防で手を洗う回数が増えるため、手荒れを起こしやすくなります。

手荒れの基本的な対策は、保湿と皮膚の保護です。
手をただ水で濡らしても、逆効果なので気をつけましょう。

乾燥したり傷んだなと感じたら、保湿クリームでしっかりと保湿してあげることが重要です。
さかむけができた場合でも、引っ張って対処せず、しっかりと保湿してあげるましょう。

また、食器洗いや掃除をするときは、専用の手袋をして、手を保護してあげましょう。
他にも、紙を数えたり、パソコンのタイピングなどでも手荒れにつながる恐れがあるので、注意が必要です。