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目次
敏感肌とは
健康な肌には、紫外線やほこり、細菌などの刺激から生体を守ってくれるバリア機能が備わっています。
ところがさまざまな原因でこのバリア機能が弱まり、ちょっとした刺激で、かゆみや赤み、ピリピリ感を感じてしまうのが敏感肌です。
敏感肌になると肌に合う化粧品が見つかりにくくなったり、かき壊しから細菌に感染しやすくなるなどの影響もあります。
顔だけじゃない敏感肌
敏感肌というと、顔のことを思い浮かべる方が多いと思います。
でも皮膚は全身を覆っているので、顔以外の部位でも敏感肌になります。
例えば、かかとやひざがひび割れしたり、すねが粉を吹いたようになったりするのも肌が敏感になっている証拠です。
また、頭皮が敏感肌になると、乾燥してフケが増えたり、シャンプーや整髪料がしみたりということも起こります。
敏感肌になりやすい人
実は、大人の約3分の1の方が敏感肌と言われており、女性の方が男性よりも多く、その割合は約6:4だと言われています。
遺伝的な体質はありますが、人種や肌の色によるものではありません。
敏感肌の頻度は一般的に加齢とともに減少します。
敏感肌は、酒さ湿疹や脂漏性皮膚炎などの臨床的な症状と同時に出る場合もありますし、そうでない場合もあります。
敏感肌が起きる基本的な原因について、日ごろから気をつかわないと肌状態が悪化する可能性があります。
また、敏感肌の方は、心理的な影響を受けることがあります。
それは、肌が不快な状態にあることで、日常生活にも影響を及ぼすことがあるからです。
肌の局所治療は一般的に難しく、皮膚科での診療はより複雑になることがあります。
肌のバリア機能
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3つの層からできています。
一番外側の表皮は、紫外線、ほこり、細菌、ウイルスといったさまざまな異物から体を直接保護しています。
敏感肌に関連しているのは、この表皮の一番外側を覆っている角質層です。
角質層は0.02mmという薄さながら、肌内部の水分が逃げるのを防ぐとともに、外的刺激をブロックするバリア機能を備えています。
水分を保ち肌を守っているのは、表面の皮脂や、角質層の細胞に含まれるアミノ酸などの天然保湿成分、細胞の間を満たし細胞同士を結びつけるセラミドや脂肪酸などの細胞間脂質です。
ところが、何らかの理由でこうした成分が少なくなってしまうと、肌のバリア機能のはたらきが弱まり敏感な状態になってしまうのです。
敏感肌の原因
敏感肌の原因の中でも多いのが乾燥によるものです。
空気の乾燥している冬ばかりでなく、夏でもエアコンで室内が乾燥する、お風呂上りや洗顔後すぐにケアせず水分が失われるなど、シーズンを問わず肌が乾燥するきっかけはあふれています。
加齢によっても表皮・真皮は薄くなっていきます。
コラーゲンなどの弾性繊維も減少し、弾力を失います。
さらにメラニン細胞の数も減り、紫外線に対する防護力も衰えてきます。
なので、年齢を重ねると若いころに比べてちょっとした刺激でもダメージを受け、敏感肌になりやすくなります。
肌に合わない化粧品やボディソープ、シャンプーなどを使い続けたり、UVケアを怠って紫外線を浴び続けたりすることで、皮膚がダメージを受け、刺激に過敏になることも原因の一つです。
またゴシゴシとこすって洗うのも角質層の表面を傷めてしまいます。
この他、アレルギー体質や、もともとの肌の弱さ、ストレスなどが関係することもあります。
敏感肌の症状
敏感肌の症状は、ヒリヒリ感、乾燥、赤み、ニキビ、かゆみなどが挙げられます。
ハウスダストや紫外線などのちょっとした刺激で炎症を起こしやすくなり、かゆみやヒリヒリ感を我慢できずにかきむしってしまうと、さらに肌を傷つけて細菌に感染するという悪循環に陥りやすくなるので注意が必要です。
また、カサカサと粉を吹いたような皮膚の状態は、化粧のノリも悪く不健康なイメージを与えてしまいます。
肌のお手入れ方法
やはり、紫外線対策が一番重要です。
肌に優しく、紫外線からしっかり肌を守る日やけ止めを使用しましょう。
また、肌に直接触れるものには気を使いましょう。
肌を刺激したり、有害な物質を含んだ化粧品の使用を避けることが必要です。
スクラブなどの肌に強い刺激を与える洗顔料や、お肌に合わないクリームなどは使用しないようにしましょう。
また、髭を剃るときは、温水で皮膚を温め、柔らかくなってから剃りましょう。
およそ2、3分温めるのが目安です。
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