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目次
インフルエンザとは
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスがのどや気管支、肺で感染・増殖することによって発症する感染症です。
インフルエンザウイルスは、呼吸とともに体内に侵入し、のどや気管支、肺で急激に増殖していきます。
インフルエンザは主に、インフルエンザに感染した人の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるインフルエンザウイルスを吸い込むことによって感染し、これを飛沫感染といいます。
インフルエンザウイルスは、呼吸とともに鼻やのどから体内に入り込み、気道の粘膜に吸着して細胞内に侵入します。
感染したウイルスは、のどや気管支、さらには肺で急激に増殖していきます。
感染2日後にはウイルスの増殖はピークに達し、その後減少します。
数あるインフルエンザウイルスの中で、人間に感染するウイルスは大きく分けて3種類あり、それぞれＡ型、Ｂ型、Ｃ型と呼ばれています。
インフルエンザの流行には季節性があり、国内では例年12月～3月に流行し、短期間で多くの人に感染が拡がります。
例年のインフルエンザの感染者数は、国内で約1,000万人いるそうです。
インフルエンザの症状
インフルエンザでは、普通のかぜとは異なり、突然の38℃以上の高熱や、関節痛、筋肉痛、頭痛などの他、全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く現れるのが特徴です。
インフルエンザウイルスに感染した場合、約1～3日の潜伏期間の後、インフルエンザを発症します。
続く約1～3日では、突然の38℃以上の高熱や全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く現れます。
やや遅れて、咳やのどの痛み、鼻水などの「呼吸器症状」が現れ、腰痛や吐き気などの消化器症状を訴えることもあります。
通常は、10日前後で症状が落ち着き、治ります。
A型、B型、C型の違い
Ａ型インフルエンザ
Ａ型インフルエンザは、他と比べ症状が激しい型です。
想像するインフルエンザというとこの型で、前述した症状は、主にＡ型の症状です。
通常一度インフルエンザにかかると、回復の過程でそのウイルスに対する免疫が体内に作られますが、A型は全世界的なインフルエンザの流行として話題になることが多く、ウイルスの形をどんどん変えて進化し続けるため、今までに獲得した免疫が機能しにくくなり、ワクチンの予測も立てにくいインフルエンザウイルスです。
Ｂ型インフルエンザ
Ｂ型インフルエンザは、お腹の調子が崩れ、下痢やお腹の痛みを訴える人が多い型です。
人と人の間でしか感染しないのも特徴です。
以前は数年単位で定期的に流行していましたが、近年は毎年流行しています。
Ａ型インフルエンザのように、大きな流行を起こすことはあまりありません。
Ｃ型インフルエンザ
Ｃ型インフルエンザは、症状は鼻水くらいで、かなり症状が軽度な型です。
かかったとしてもインフルエンザだとは気づかず、ふつうの風邪と思ってしまうかもしれません。
かかるのは4歳以下の幼児が多く、一度免疫を獲得すると、終生その免疫が持続すると言われています。
症状の改善
もしインフルエンザかもと感じたら、病院に行きましょう。
体内にいるインフルエンザウイルスの増殖を防ぐ「抗インフルエンザウイルス薬」が貰えるので、服用しましょう。
抗インフルエンザウイルス薬を発症後すぐに服用を開始すると、服用していない場合と比べて発熱期間が1～2日短縮され、ウイルスの排泄量も減少し、症状が徐々に改善されていきます。
インフルエンザの予防
一番有効な予防としては、インフルエンザワクチンの接種です。
ワクチンの予防効果が期待できるのは、接種から2週後から5ヵ月程度までと言われています。
ただ、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありません。
ワクチンは体に抗体を作りますが、体の中に入ってくるインフルエンザウイルスを防ぐことはできないのです。
なので、ワクチンを打ったとしても、マスクをしたり、手洗いやうがいなどをすることが重要です。
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